いわて花巻山車

 



登竜門
岩手花巻山車


 花巻山車の作風は自由なようでいて、実は各町ごとに「型」が残っている。東町の『登竜門』もそのひとつで、写真の一作が出た年、吹張町の回顧展で全く同じ構図の古写真を見た。大きな唐獅子を使う『連獅子』も同じ部類であろう。


狐忠信
岩手花巻山車

※題解説※






倶利伽羅峠の戦い
岩手花巻山車

※題解説※



 現在花巻まつりに山車を出しているのは「若葉町、上町、末廣町、吹張(ふっぱり)町、東町、豊澤町、駅前大通、西大通、花巻市役所、花北地区、あさひ組、里川口町」で、これに不定期もしくは中断中の組として、「双葉町、鍛冶町」等が加わる。吹張町は一時期、一区と二区で2台出していた。
 私の手元に残る花巻山車の一番古い生写真は、双葉町の『天の岩戸』である。


五条の橋/宮沢賢治グスコーブドリの伝記
岩手花巻山車岩手花巻山車




暫/風の又三郎
岩手花巻山車岩手花巻山車




おしらさま
岩手花巻山車




さるかに合戦/花咲爺
岩手花巻山車岩手花巻山車




鶴の恩返し
岩手花巻山車





鵯越
岩手花巻山車

※題解説※



 花巻山車の牡丹は紙製で、ロウ止めが施され「町ごとの作り方がある」といわれる。黄色い牡丹については、童話作家の宮沢賢治が当時紅白しかなかったところに取り入れるべきと発案したとされ、これを名人と知られた祭り師が形にして今に伝えている。
 県内では他にも黄色い牡丹を飾る山車はあるが、花巻の黄牡丹はこの逸話故に「正統」とされる。


加藤清正
岩手花巻山車

※題解説※(含 船の清正)






児雷也
岩手花巻山車

※題解説※(含 同題別作例)



 花巻山車の花は「活け花の心得によって」配されるという。つまり、定型が無いということであろう(逆に盛岡山車に定型がありすぎるのかもしれない)。ぼんやりと、花巻の場合は松でなく桜に神が宿るようなことが云われ、たしかに最上部に桜が在る飾り方が多いような気もするが、松が上に来る飾り方と半々くらいなようにも思える。岩には随所に、白や黄色の百合が咲く。


鍋島騒動/鬼若丸
岩手花巻山車岩手花巻山車

※題解説※(含 注文の多い料理店)
※題解説※






源三位頼政鵺退治
岩手花巻山車

※題解説※





小松姫/浦島太郎
岩手花巻山車岩手花巻山車


 花巻山車の構成は県内の大勢・特にも以北の盛岡型と大きく異なる。人形を飾った車には極力囃子を乗せず、小太鼓は別の車に付けて・大太鼓は背面に並ぶが、たたき手は乗らずに歩いてたたく。飾り物の定型として必ず五重の塔が加わるが、これは往時の「やかた」の名残だろうか。


川中島
岩手花巻山車

※題解説※






土蜘蛛
岩手花巻山車

※題解説※






平泉世界遺産登録祝
岩手花巻山車岩手花巻山車





織田信長
岩手花巻山車





本能寺の変
岩手花巻山車

※題解説※(含 同題別作例)






連獅子
岩手花巻山車

※題解説※






楼門五三桐
岩手花巻山車

※題解説※






藤娘/龍虎の戦い
岩手花巻山車岩手花巻山車





鳴神
岩手花巻山車

※題解説※






義経八艘飛び
岩手花巻山車

※題解説※



 私が子供のころは、花巻の祭日は9月5・6・7日で、日詰より一日遅く、翌日からは石鳥谷の秋祭りであった。この日程は、雨が多かった元日程の変更に当たって気象記録をもとに定めたのだという。実家店舗(山屋時計店)隣が花巻からあんこを仕入れていたこともあり、幼い頃は毎年のように花巻まつりに連れて行ってもらった。大雨の向こうに見えた加藤清正の虎退治とか、『注文の多い料理店』『因幡の白兎』が、思い出に残る当時の花巻山車である。


道成寺
岩手花巻山車

※題解説※






地震なまず
岩手花巻山車





勧進帳/かぐや姫
岩手花巻山車岩手花巻山車

※題解説※(含 同題別作例)






花巻まつりの祭礼行列
岩手花巻山車




※花巻まつり山車概略


撮影:山屋賢一(平成19・23・24・26・27・28年9月第2週末 於:岩手県花巻市)
(管理人連絡先:sutekinaomaturi@outlook.com)
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