川口豊城稲荷神社祭典山車2023
伝統題であり、平成の中・後期に著しい発展を見せた題でもある。 ※南部流風流山車の『釣鐘弥左衛門』(当組前作含む) 前回と同じ着物だが裏地を見せたり、鐘には金を吹き付けたりしてずいぶん色味が増し、面白くなっている。たぶん差し上げた後に鐘を投げた場面なのだろうが、鐘の位置が悪いために物語が浮いてこないのが惜しい。 写真映りの良い山車で、ここに使いたいものは他にもたくさんあった。遠望時は瓶との2体もの的な趣にもなり、槍先が瓶を突き砕いた感は前回・先行作よりよく出ている。
詫びの酒で 延年の舞 富樫に感謝し 後を追う
(見返し)見返し高く 竜神乗せて 覗く豊穣 願い込め
(所感など)
当組初挑戦の飛び六方は、3台のうち唯一、非常によく動いて見えた。特に遠望時の躍動ぶりは圧巻で、足元の花道もはっきり見え、絵紙にはその構想や狙いが余さず盛り込まれた。それでいて顔・胸元のみに視野を絞れば、私が幼い頃の勧進帳の趣(例えば昭和61年の日詰一番組)がそのまま維持されていた。
写真2枚目は、描かずに立体(実際の松の木)を使った松羽目。
強きを挫き 弱きを助く 男じまんの 弥左衛門
(祝)秋の実りに 真心こめて この家(や)栄えと 奉る
(所 感)
近江の城の 背水の陣 水瓶割りて 勝ち戦
(見返し)瀬戸の尾道 囃子に浮かれ 心も踊る 鞆の浦
(所感など)
見返しは宝塚歌劇における一幕といい、浜千鳥柄の着物を使った。色彩・バランスなど素晴らしい出来で、中央に垂れた紅葉一枝も趣深い。
写真・文責:山屋賢一(やまや けんいち)/連絡先:sutekinaomaturi@outlook.com
岩手県岩手郡岩手町川口 令和5年9月23日(土)
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