沼宮内稲荷神社例大祭2016
撮影・音頭収集:山屋賢一(平成28年10月2日)
或るポーズ・身構えを再現することについて、格段のこだわりと表現力を5者が5様に備えているとわかる。
業かさだめか 五条の橋に 牛若弁慶 めぐりあう
五条の大橋 主従にゆれて 出会いは牛若 武蔵坊
薙刀と牛若丸はギリギリまで高く。弁慶が不自然なくらいに動いている野心作。
弁慶の向き直りの過剰さが、牛若丸の早さを感じさせる
長らく盛岡山車の手本となってきた月岡芳年の牛若丸に、たぶん立体では一番迫れた。
江戸の顔見世 素襖の袖に 市川ゆかりの 三枡紋
邪気も霧散の 轟く声音 響く志ばらく 歌舞伎見得
暫数ある中でも、体勢勝負の素手の見得。
特徴的なミミが大きく目立つよう工夫されている
新門辰五郎は昭和の末に同組の見返しに出たことがあり、当時も同じ纏振りの姿であった。
勇武の誉れ 韓八道に 其の名も高き 清正公
くずれし石垣 桃山城に 今ぞ咲く花 義の香り
盛岡型の人形山車では実に昭和36年以来、半世紀以上を経ての登場演題。熊本地震復興へのエールにもなった。
の組の滝登りは自作移行初期に見られて以来。当時の面影に似せて作ったように見える
格好良くはないが、味があってユーモラスな趣向。
音に名高き 歌舞伎の山車を 引けや稲荷の 社まで
歌舞伎名代の 矢の根の五郎 黒に五色の 蝶が舞う
自作以来、筋隈取りの歌舞伎演題を数々作ってきたものの、定番のこの題材は初挑戦。
見返しは下に鯉・上に龍がいて、隣の滝登りと差別化
碁盤構えて 北条方の 寄せ手蹴散らす 歌舞伎見得
碁盤構えて 追い手を攘い 忠臣忠信 迎え撃つ
※上が伝統歌詞・下が組自作詩
3年前はつぶし付き、今回は建具をおごって派手な構えの1体に。
足の置き方を従来と逆にすると、追い出す物語が明確になる。
碁盤を高く、極力外に。動作の「次」が見える構え。
6台目の沼宮内山車は今年で三作目、柔らかな姿勢は舞台に伴う蝶かもしれない。
パレード出発式の壮観
※正式な演題と、祭典山車歴代演題
岩手県岩手郡岩手町沼宮内稲荷神社祭典山車
(管理人連絡先:sutekinaomaturi@outlook.com)
SEO
[PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送