黒沢尻秋葉神社火防祭典山車2018
平成30年4月22日撮影/写真・文責:山屋 賢一
十二区の表に2年ぶりに新趣向が登場、花魁道中・桜祭りとの競演となった。
思慮在る才知で 難関のがれ 挙げる弁慶の 金剛つえ
山車の牡丹は とどろに揺れる 揺れるこころは 祭り故
盛岡型「勧進帳」の定番、弁慶の飛び六方である。顔は単に肌色塗りでなく、グラデーションのある歌舞伎化粧であった。飛ぶ方向を正面でなく横方向にしたのは近年では珍しい。
見返しはお供を連れた盛岡verに対し、背景すら省いた人形一点で勝負している(「勝っている」とは言わない)。
歌舞伎の「勧進帳」の山車は盛岡でも花巻でもよく出るが、境界域の当地でも当地なりの味付けがされていて面白い。弁慶は盛岡サイズ・義経は花巻サイズ・門の表現は独特である。記念写真風にならない義経の配し方がなかなか難しいようだ。
見返しは義経ものの三番手くらいの定番趣向。滝と鯉が強調された分、場面描写は薄まっている。
戌年だから表裏に犬がいるのか。里見八犬伝の中でも岩手では珍しい序盤の部分が採り上げられている。
この組はよい頭をたくさん持っているが、見返しのお爺さんの人形も品があってやさしそうな秀作であった。
(管理人連絡先:sutekinaomaturi@outlook.com)
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