川口の山車

井組
境田、二ツ森、草桁地区。自作以前は盛岡観光協会を中心に人形を借り上げていた。平成11年に「義経八艘跳び」を自作し、岩手日報に報道される。見返しを郷土出身の「原爆で散った未完の大女優 園井恵子」と定めて場面を変えながら毎年飾っており、井組のカケスのそばには園井の像がある。他の2台と比較してやや荒削りだが、独特の勢いとダイナミックさが魅力を放つ。岩肌仕立ての立ち岩・上に大きく突き抜ける桜・縦に積み上げた松・交互点灯形式の照明法など、飾り方は沼宮内新町組の作法に倣っている。海に場面取りした演題の場合は、横波を照らすように青い蛍光灯をつける。平成13年までは白黒刷りの絵紙を番付としていたが、現在は毎年同じデザインの手拭を使っている。
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仁田四郎忠常 加藤清正
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下町山道組
下町、山道地区。平成3年に「桂川力蔵」を自作、平成5年には岩手町の代表として銀座祭り(東京都)で「義経一の谷」を運行した。武者もの、源平ものの取材が多く、義経弁慶の登場する作品は自慢のものである。従来にない構図や趣向を川口では最も多く取り入れる組でもある。見返しには、「狐踊り」「川口神楽」「鬼剣舞」「鬼太鼓」など郷土芸能を飾ることが多い。岩肌に仕立てた立ち岩の一方に桜の木、一方に松の木をつけるが、松の枝がまったく岩の上に至らず片側にのみ4段にわたって飾られるのがこの組の特色である。絵紙は年代ごとに趣向が凝らされ、旧来のものに手を加えて白黒刷りの一部を彩色したような珍しいものもあった。現在は色刷りの絵紙を多く使っている。照明は交互点灯形式で、沼宮内新町組の系譜を引いている。自作以前は盛岡の八幡町や仙北町からの人形借り上げがあり、現在も頭など部品の一部を借り上げることがある。
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義経弁慶高館合戦 真田幸村 み組 上町、駅前、野原、松原地区。筆者の手元に資料が乏しいので、どの時点で人形を含む自作が開始されたか確定できない。駒木人形の山車を借り上げて作られていたが、後々沼宮内のの組等から指導を受けて自作に至った。岩肌仕立ての立ち岩に片側桜三段松、み組の場合松が下段に至るほど量感を増すのが特徴である。人形は盛岡一番組や志和町山車(紫波郡紫波町上平沢)と共通する部品で作られており、見返しは一番組の花咲爺の人形を組み替えて作っている。照明は他の2団体とは異なり沼宮内には見られないスタイルであり、松にフラッシュライトを吊るす。絵紙は色刷りのものを配っている。演題に絡む音頭を滅多に上げない。 (ページ内に公開中) 毛剃九右衛門 碇知盛 川口秋祭りの印象(お通り見物を中心に)

「お立ーちいー」午後1時、川口豊城稲荷神社のお神輿が街をゆっくりと練る出発の合図。「えーんや、どっこい、どっこい、まかしょう」緑色のマントを着た奴さんが天にも響く大音声で先導する大名行列です。毛槍がゆっくり左右にゆれ、川口氏の紋所を背にした総勢300名の一大歴史絵巻がゆっくりゆっくり、町を進んでいきます。
どっこいどっこいの気合の他に、民謡調の歌いも聞こえてきました。長持ちを運ぶ人足達の唄です。長持ちが地面に触れないように赤い棒をつっかえにして辻に暇を請い、現在では沿道からたくさん上がる御祝儀のお礼にのどを鳴らしています。
腰元をたくさん引き連れたお姫様の輿もやってきました。御祝儀を集めて回る2匹の虎は、所々で腰を落として休みます。もちろんコレはぬいぐるみの虎ですが、操る2人はあくまで、動物として虎が休んでいるように、工夫して座り込みます。
代官を乗せた馬が行き、たくさんのお供が続く大名行列。秋浦大名行列は、かつて殿様自らが神社の大行事に進んで協力したことの名残といいますが、昔も今も川口の皆さんの祭りへの熱量は変わらないようです。
いよいよ神輿がやってきました。神輿には先祓い・後祓いといって、芸能がお供をします。神輿の前では鳥兜をつけて鈴木を振りながら踊る「川口神楽」(先祓い)、後ろでは真っ赤な衣装が印象的な「狐踊り」(後祓い)が踊られます。狐踊りはお稲荷様が初めて川口に来たときにお祝いに踊ったといわれる大変コミカルな踊りで、北日本では川口だけで踊られている珍しい芸能です。いろいろなところへアトラクションに招かれている狐踊りですが、この行列のさなかにいる狐踊りの姿は格別。お稲荷様への庶民の信仰や親しみが満ち満ちていて大好きです。このほかさんさ踊りや近在からのゲスト芸能も入って、いよいよ山車の登場となります。
全体に見て、川口の山車には山河自然の雄大さがそのまま現われ、まるで本当に山が一つ動いてきたような臨場感があります。雄大な山車です。緩やかなリズムのお囃子が融和して、のどかな行列の締めくくりにふさわしい。何度も何度も音頭を上げながら進む実に2時間余りに及ぶ大パレードです。
…川口秋まつりには、日々の日常で私達がとっくの昔に見失ってしまった緩やかな時の流れがあり、個々の要素の充実もさるところながら、やはり全体の雰囲気、この町が醸し出す「マツリ」の雰囲気に、毎年毎年、性懲りもなくジーンと来てしまいます。
※年によって開催日が前後にずれることがあります
pm12:00 各山車出発
(pm12:15 東北本線下り列車到着時、み組の山車が駅前にて観客を出迎えるかたちとなる)
pm12:40 山車3台、川口豊城稲荷神社前集結
pm1:00 稲荷神社神輿御渡り
・どっこい(秋浦大名行列保存会)
・川口神楽
・川口狐踊
・南山形さんさ踊
・野原さんさ踊
・井組山車
・下町山道組山車
・み組山車
pm3:30 お通り行列解散、山車自由運行
pm6:00 山車3台小屋入りのため商店街通過、音頭上げ
pm7:00 各組納車終了

9/23
※各山車ともに午前9時前にはカケス出発の慣例
am10:00 野原地区(繁華より北方に1キロ)を山車・芸能が連動して門付け
pm3:00 各山車がランダムに商店街入り、山間部の門付け
pm5:00 各山車、働く婦人の家付近に集結
pm6:00 川口音頭流し踊りパレード
・川口音頭流し踊り
・川口神楽
・川口狐踊り
・み組山車
・井組山車
・下町山道組山車
※夜間パレードでは、山車の音頭上げは一切行われない
pm7:30過ぎ、山車Uターン開始、パレード解散
9/24
pm10:00 各山車自由運行(だいたい午前8時頃カケス出発)
pm12:00 山車3台、働く婦人の家前集結
pm1:00 稲荷神社神輿御帰り
・どっこい(秋浦大名行列保存会)
・川口神楽
・川口狐踊
・南山形さんさ踊
・野原さんさ踊
・井組山車
・下町山道組山車
・み組山車
※行列は2時半過ぎに駅前にいたり、若干の休憩と音頭競演等を経て3時に駅前から再出発
pm
※例年登場する郷土芸能※
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