八坂神社稲荷神社例大祭一戸まつり2018
※同趣向先行作(平成25年 盛岡一番組) 秀作ぞろいの当年に在って、尚歴然と魅力的な一台。高綱に勢いがあるのと、騎馬武者双方のメリハリ・違いが際立っているのが素晴らしい。いつもの顔をいつものように見せない髭と兜の演出が見事。 ※南部流風流山車の『釣鐘弁慶』(含 当組前々作平成12年) ※当組同題の前作(平成22年) 過去に違和感が出たほうの弁慶の頭が使われたが、構図の妙で十二分に迫力が出た。きちんと釣鐘弁慶であるのに、鐘と人物とで2体の趣を出せている。 平成元年『一心太助』以来の2人形の趣向。西法寺に次ぐ歌舞伎組の本領が発揮され、舞台そのままの心地よい色味に。 ※当組同題の前作(平成19年)
今年初めて最終日の夕方(16時頃)の関屋を歩き、西法寺組の多彩な音頭歌詞を満喫することができた。
佐々木高綱 駒うちならべ 宇治の荒波 競い合う
馬はいけずき 乗り手は佐々木 四郎高綱 早瀬つく
見返しは、両雄に馬を与える主君頼朝「木曽義仲征伐」。
戦雲湧き立つ 琵琶湖のほとり 三井寺鐘の おと高く
近江の戦い 弁慶おどる 釣鐘背負いて 比叡山
見返しは、むしろこのように素材を顕にした方が納得がいき、豪華に見えるようだ。
細い矢柄も 束ねて強し 橋場・上町 駅通り
怪力弁慶 梵鐘奪い 比叡の山へ 引き上げる
主従の絆に 富樫も打たれ あたか(安宅)も知らぬと 通す関
(見返し)酌めど尽きせぬ 弥栄(いやさか)あれと 舞う猩々の 赤がしら
場面設定が独特なのだが、その意図を観衆に伝えきっていないのは惜しい。見返しはこれまでに無い軽やかな構図が効果大。
鎮西八郎 武勇の鑑 弓の勢い つるの音
(見返し)琉球まとめて いしずえ築き 民を守りし 舜天王
過去の題材に喜界島の泉を開く逸話を加え、シンプルな弓引き武者の山車とした。
体勢が素晴らしく、格好良い角度が多かった。見返しも前作と同趣向ながら、演出はまったく変えて本格化。
轟く山車(さんしゃ)に 掛け声高く 引けや稲荷の 社まで
勇む姿の 歌舞伎の神が 竹を構えて 押し戻す
題自体は年初の希望が図らずも叶ったのだが、部品の大部分に既視感がある筋隈でない押戻はかなり淋しい。鬼も付いたが、居はするのだけれど というふうで淋しい。
写真・文責:山屋賢一(やまや けんいち)/連絡先:sutekinaomaturi@outlook.com
岩手県二戸郡一戸町 平成30年8月26日(日)
/同紫波郡紫波町上平沢 同9月8日(土)・同岩手郡岩手町川口 同9月24日(月)・同二戸郡一戸町小鳥谷 同9月16日(日)・秋田県仙北市角館 同9月7日(金)
SEO
[PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送