南部流風流山車行事データ
日詰の山車

(岩手県紫波郡紫波町日詰 JR東北本線紫波中央駅最寄)

下組
日詰ではもっとも早期から山車行事を慣例化したと考えられる組。もともとは「消防1分団第2部」として山車を運行していた。現在は一戸の橋中組より人形、花など飾り一式を買い入れ、自前の大八車に飾っている(橋中組の山車人形は地元を含め他地域ではトラック台車に乗る人形だが、日詰でのみ大八車の上で見られるという希少さがある)。また演題傾向についても、盛岡から借り上げるほかの山車組にはない創意あふれる趣向が多く見られた。現在は下げ波のみ自前で添えているが、以前は桃色や黄色のオリジナルの桜を作り、一戸から借りた桜に付け足して山車に飾っていた。町内では唯一、見返しに酒樽を積む習慣が無く、太鼓は小太鼓6基、大太鼓1基4人打ち、いずれも締め太鼓である。囃子は歩み、早太鼓、まっちゃは3種。長らく大太鼓のリズムに連動しない独特の笛のメロディーをカセットテープで流していたが、平成9年より笛の音曲を新調し太鼓拍子に連動させ、まっちゃ各種にも笛を付けた。平成20年前後から、2日目のパレード終了後に限って創作太鼓のような囃子で山車を動かす慣例が出来つつある。照明は牡丹に常灯電球、松桜にはおのおの彩色蛍光灯を備える。貸出先の橋中組よりも早く、山車の電飾を始めていた。
※南部山車番付(2001.4〜2005.6)における下組の記述※
写真資料によれば、昭和天皇大典の年に4町中唯一山車を運行した組である。草創期は「消防1分団第1部」として、2部と交代で山車を奉納している。もともと一戸の野田組から人形を借りていたが、昭和50年代から盛岡の駒木人形に転向し、紺屋町を始めとする盛岡市内の伝統的な火消し組から人形を借りるようになった。借り入れた人形を一度バラバラに崩し、衣装をクリーニングして新たに組み直す慣例があり、部品のみを借りて演題を自前で作り上げることも多く、実質的には自前製作に近い状況であった。平成20年に、一番組に次いで日詰では二番目の完全自作団体となり、絵紙を作るようになった(見返しに限れば、平成10年ごろから自前で作っていた)。飾り方は日詰4町のうちもっとも古風実直であり、唯一本式南部流の藤の花を飾っている。照明は常灯豆電球を松に大量に仕込み、牡丹の豆電球は点滅させる。太鼓は小太鼓6基、大太鼓1基3人打ち、いずれも締め太鼓である。大太鼓の奏法はダイナミックで、非常に見ごたえがする。囃子は長らく歩みとあげ太鼓のみだったが、平成18年に2つまっちゃ、19年に4つまっちゃを新作し、音頭前後の囃子の作法を若干変化させている。音頭も一句目と二句目の間に独特の振りがあり、「日詰音頭」の原形ともいわれる。祭典最終日には、商店街各所で「鍛冶町さんさ踊り」他の演芸披露を行う。
一番組

習町組、寺小路組などが昭和40年代に合一し、盛岡馬町の山車に倣って一番組を名乗った。はじめは駒木人形組であったらしいが、昭和59年から盛岡観光協会の前年の人形を借り入れて飾る慣例が出来る。平成12年より牡丹・玉桜・横波・下げ波・しぶきを自前で作って人形のみを借りるようになり、平成18年に至って、人形を含む完全自作を実現した。太鼓は小太鼓5基、大太鼓2基2人打ちでいずれも鋲止めの宮太鼓を使う。小太鼓要員は小学1年生から募集し、日詰では最も若い層に担わせている。大太鼓は、打ち手が前後で利き手を逆にする「鏡打ち」を行う。囃子は歩み、早太鼓、まっちゃは3種。音頭の後で歩みを打ち始めるときは、左から一人ずつ叩いていく。照明は牡丹に常灯豆電球、青色蛍光灯、アクセントにフラッシュライトを使用する。祝儀返礼の山車絵紙の風習を日詰山車組中もっとも長く継承、平成20・21年は絵紙を染めた手拭を作った。
橋本組

登場する郷土芸能(例年)
●かじ町さんさ踊り(初日:赤石神社で奉納、最終日:商店街を巡演)
●桜町田植え踊り(初日:赤石神社で奉納)
●赤沢神楽(祭典期間:日詰商店街を門付け、最終日:赤石神社で幕神楽5〜6番)
●星山神楽(中日:神輿行列に随行、各所で披露)
●浦安の舞(初日:赤石神社で奉納、最終日:商店街で上演)



9/第一日「奉祝大祭」
※元宮祭 am8:00
※各山車や神輿は昼12時半〜3時ごろ出庫 桜町、日詰地区、日詰商店街を運行。
※最終日の日詰商店街夜間運行はpm7:00ごろから→下組・一番組 pm9:00納車
※赤沢神楽しんがく舞にて日詰商店街全戸門かけA
※上組山車北上開始 pm8:00(各種手踊り、鍛治町さんさ踊を披露しながら門かけ)〜納車pm10:00
※橋本組車庫前囃子 pm9:15〜pm10:00→祭典実行委員会祭典終了の挨拶
※祭典期間は午後6時半〜10時まで交通規制
→日詰商店街(御幸新道入り口から紫波橋通り交差点まで)歩行者天国
※山車ふりーく食堂その他
〜日詰商店街には、秋祭りの山車の写真や絵紙を常時展示し、お客様に公開している店舗がいくつかありますので紹介します。お祭り期間限定で公開しているお店もあります。
(常時展示中)
習町:松竹食堂
平成12年からの日詰一番組の歴代記念写真を店内にパネル展示、自作後のものはスナップ写真・大判の写真も何点か飾っています。平成初期の橋本組(人形師がオリジナルで作っていた時期)の写真もあります。おすすめメニューは「ミニカツ丼とミニラーメン、800円」ほか。
習町:福 龍
昭和50年代から平成初期までの一番組記念写真を入り口に展示、現在ではなかなか目にできない写真ばかりです。おすすめメニューは「天丼、750円」ほか。
(お祭り期間限定)
習町:ごんぞうホール
一番組山車小屋の向かい。平成21年祭典では平成以降の日詰一番組歴代絵紙を解説付きで展示、年によってはスナップ写真が展示されることもあります。
仲町:遠山カメラ店
昭和38年以降の橋本組の記念写真をほぼ網羅、一部焼き増しを購入できるものもあります。例年橋本組の祭典事務所か、あるいはその隣。
山屋時計店・メガネのヤマヤにもぜひお立ち寄りください
※南部流風流山車全事例整理


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