いわて二戸 平三山車の2023

 

 

俵星玄蕃
岩手二戸平三山車@二戸市福岡岩手二戸平三山車@二戸市米沢

(講釈)元禄十五年十二月、赤穂浪士討ち入りの夜。浪士に縁のあった槍の名人「俵星玄蕃(たわらぼし げんば)」は一人両国橋に立ち、吉良邸に加勢する上杉の軍勢をとどめようとした。※盛岡地方の作例その他※

 平三山車では初か、限りなく初に近い頻度の題。
 両者だいぶ仕様が異なるものの、橋を使った点は共通。米沢版は大衆演劇風・福岡版は雪こそ無いが討ち入りの夜の橋の景色を絵と立体の組み合わせで巧みに映し、玄蕃の目付きは確かにその先を睨んでいた。




真田幸村の奮戦
岩手二戸平三山車@九戸郡九戸村岩手二戸平三山車@二戸市米沢hspace=30
岩手二戸平三山車@二戸市福岡

(講釈)※盛岡地方の作例その他※

 従来の平三の真田幸村は左上のような形、馬上に在って頭に六連銭を鉢巻で留めていた。今期はきちんと兜を付け、前立ての間に六連銭が輝く形に発展、野田の上組・二戸福岡の田町・堀野の馬渕組に上がった。
 そのまま山車から走り出てきそうな、躍動感満点の幸村であった。




文福茶釜
岩手二戸平三山車@九戸郡野田村hspace=30

 盛岡では狸の綱渡りを作ることが多いが、平三山車では茶釜が狸に戻るのを見て小僧が驚くお寺の場面。狸はとぼけた面持ちで、足取りなどどことなく舞の形にも見える。




碇知盛
岩手二戸平三山車@二戸市福岡hspace=30

(講釈)※盛岡地方の作例その他※

 今回は特に碇が大きく・重く感じられ、知盛はまるでそのまま落ちていくような疲弊ぶり。場面がよく伝わる秀作であった。




明智光秀
岩手二戸平三山車@九戸郡九戸村岩手二戸平三山車@九戸郡野田村
岩手二戸平三山車@二戸市堀野

(講釈)本能寺で主君を討った明智光秀は、大返しの末入京した秀吉に敗れ、敗走中の小栗栖(おぐるす)で落ち武者狩りにかかって絶命する。曰く「三日天下」。
 今期平三山車の一番の意欲作(であろう)。これまで表を飾ってきた光秀はおおむね馬上に無かったが、今回は見返しながら光秀は馬に乗り、舞台のかなり上に居た。これを襲う落ち武者狩りは極端に低く斜めに据えられ、彼らを彩る松も水も場面を語り、三者三様に山車を引き立てた。背景画も実は各々異なるので、掲載写真三葉をよく見比べてほしい。




一条戻り橋(風流 渡辺綱)
岩手二戸平三山車@九戸郡野田村hspace=30岩手二戸平三山車@二戸市福岡

(講釈)※盛岡地方の山車『羅生門』※

 平三山車の羅生門にはすでに定型があったが、今回は逸話を活かし橋の上で女に化けた鬼女の腕を切り落とす場面に。野田(上組)では両者内向き・二戸(福岡愛宕山車)では鬼を正面に向け開いた構図に変えた。




撮影:山屋賢一(令和5年5月・8月・9月 於:岩手県九戸郡九戸村・同野田村・同二戸市米沢・福岡・堀野)
(管理人連絡先:sutekinaomaturi@outlook.com)










いわて二戸 平三山車の2022

 

 



天狗と牛若丸
岩手二戸平三山車@二戸市福岡

(概要)コロナ禍初年2020年は松花無しの展示山車1件、2年目は皆無。3年目の当年は二戸市内3例が欠けたものの、九戸・野田・福岡に久しぶりに平三の業が戻った。




那須余一
岩手二戸平三山車@二戸市福岡 岩手二戸平三山車@九戸郡野田村
岩手二戸平三山車@九戸郡九戸村

(講釈)今まで平三山車の見返しを飾ってきたのは馬上の余一と的だけだったが、今年は3年分の思いを込めて表並みの豪華版。
 平家の船なので船端に欄干があり、一番舞台の広い野田村では両者の間にさらに船が一艘足され、二戸では両者がやや内側に入った。※盛岡地方の作例その他※





加藤清正
岩手二戸平三山車@九戸郡野田村岩手二戸平三山車@二戸市福岡

(講釈)ヒゲを逆立てた大迫力の虎と躍り上がる馬、大胆に身を傾け槍を使う清正…何度見ても思う、これが平三山車の真骨頂。※盛岡地方の作例その他※




頼光鬼退治
岩手二戸平三山車@二戸市福岡岩手二戸平三山車@二戸市福岡

(講釈)思えば祭り無しの初年、市内シビックセンターに悪疫除けを願って飾られた趣向である(右側)。
 背景はもっと大掛かりな門であったり、京都嵐山の夜景であったりもする。近年はなかなか定型が生まれず、採題のたび見どころが増す。※盛岡地方の作例その他※




雷電為右衛門
岩手二戸平三山車@二戸市福岡





為朝大蛇退治
岩手二戸平三山車@九戸郡九戸村岩手二戸平三山車@九戸郡野田村
岩手二戸平三山車@二戸市福岡

(講釈)平三山車には鎧姿で弓を引く戦場の為朝は出てきたことがあるが、大蛇退治は初登場。飼い犬(狼)が絶命の直後に大樹の上の大蛇をかみ殺す逸話と黒髪山の伝説がベースで、為朝・八丁礫・犬を殺す家来に犬を揃え、皆で大敵(コロナ)に立ち向かう場面に作った。※盛岡地方の作例※




撮影:山屋賢一(令和4年8月・9月 於:岩手県九戸郡九戸村・同野田村・同二戸市福岡)
(管理人連絡先:sutekinaomaturi@outlook.com)










いわて二戸 平三山車の2019

 



楠正行
岩手二戸平三山車@二戸市石切所 岩手二戸平三山車@二戸市福岡 岩手二戸平三山車@二戸市堀野岩手二戸平三山車@九戸郡野田村

※題解説※





山中鹿之介
岩手二戸平三山車@二戸市

(上掲外題)戦国大名尼子氏の忠臣「十勇士」、月に七難八苦を請うた高潔な勇将。




常盤御前
岩手二戸平三山車@九戸郡野田村岩手二戸平三山車@二戸市福岡

(上掲外題)夫義朝が平治の大戦に敗れたと知り、雪の中3人の幼子とともに活路を探る強き母。その懐には、いまだ乳飲み子の牛若丸。




はなさか爺さん
岩手二戸平三山車@二戸市福岡





九戸政実
岩手二戸平三山車@二戸市米沢岩手二戸平三山車@二戸市福岡

(上掲外題)当地九戸城を舞台に秀吉軍6万を向こうに回して激戦を繰り広げた「天下の戦」九戸の乱。




南祖坊と八之太郎
岩手二戸平三山車@九戸郡野田村岩手二戸平三山車@二戸市福岡

(上掲外題)十和田湖のヌシは「八之太郎」という大蛇で、修験者南祖坊との七日七晩の激闘に敗れ、八郎潟に逃れた。




一寸法師茶碗船
岩手二戸平三山車@二戸市米沢 岩手二戸平三山車@二戸市石切所岩手二戸平三山車@九戸郡野田村

(上掲外題)刀縫い針・茶碗の船で、京の都の鬼退治。見れば、箸の櫂は幅の広い持ち手のほうがきちんと水際に向いている。






撮影:山屋賢一(令和元年5月・8月・9月 於:岩手県九戸郡野田村・同二戸市米沢・同福岡・同堀野・同石切所)
(管理人連絡先:sutekinaomaturi@outlook.com)










いわて二戸 平三山車の2018

 



恵比須大黒
岩手二戸平三山車@二戸市

※題解説※






平将門
岩手二戸平三山車@二戸市

※題解説※






子連れ狼
岩手二戸平三山車@九戸村





天狗と牛若丸
岩手二戸平三山車@二戸市

(上掲外題)若き日の源義経が京の鞍馬山で天狗・妖怪変化より八流の武芸を伝授されたとの、「義経記」の伝説。



一寸法師
岩手二戸平三山車@二戸市





国定忠治
岩手二戸平三山車@二戸市





少年頼朝の奮戦
岩手二戸平三山車@九戸村

(上掲外題)平治の乱の折、敗軍の将の子である当時十代の源頼朝が、雪中で平家軍相手に勇敢に戦い後世の将器を見せつける姿。



○当年はこの他「今川義元」「新門の辰五郎」「羅生門」が製作・運行された

撮影:山屋賢一(平成30年8月・9月 於:岩手県九戸郡九戸村・同二戸市福岡・同石切所・同堀野)
(管理人連絡先:sutekinaomaturi@outlook.com)










いわて二戸 平三山車の2017

 



九戸政実
岩手二戸平三山車@二戸市


(上掲外題)豊臣の奥州仕置軍6万余を地元九戸城にて迎え撃った、郷土の英雄。


相馬大作
岩手二戸平三山車@二戸市

※題解説※






雷電為右衛門
岩手二戸平三山車@野田村


(上掲外題)谷風・小野川と並んで、江戸期の相撲界を代表する力士。




新門辰五郎
岩手二戸平三山車@野田村岩手二戸平三山車@二戸市

※題解説※






荒木又右衛門
岩手二戸平三山車@二戸市


(上掲外題)日本三大仇討ちの一つ「鍵屋の辻の決闘」。




牛若丸と弁慶
岩手二戸平三山車@野田村岩手二戸平三山車

※題解説※






湊川(楠木正成の奮戦)
岩手二戸平三山車@二戸市

※題解説※






倶利伽羅谷 木曾義仲
岩手二戸平三山車@二戸市

※題解説※






義経八艘飛び
岩手二戸平三山車@二戸市
岩手二戸平三山車@二戸市岩手二戸平三山車@野田村

※題解説※






○当年はこの他「恵比須鯛釣り」「鼠小僧」が製作・運行された

撮影:山屋賢一(平成29年8月・9月 於:岩手県九戸郡野田村・同二戸市福岡・同石切所)
(管理人連絡先:sutekinaomaturi@outlook.com)











いわて二戸 平三山車の2016

 



畠山重忠
岩手二戸平三山車

※題解説※






板割の浅太郎
岩手二戸平三山車
岩手二戸平三山車





源頼光
岩手二戸平三山車
岩手二戸平三山車

※題解説※






大久保彦左衛門
岩手二戸平三山車





宇治川の先陣争い
岩手二戸平三山車

※題解説※






平手酒造
岩手二戸平三山車





岩見重太郎の狒々退治
岩手二戸平三山車
岩手二戸平三山車







木村重成
岩手二戸平三山車







真田大助
岩手二戸平三山車
岩手二戸平三山車

※題解説※







※平三山車とは・歴代製作一覧(判明分のみ)


撮影:山屋賢一(平成28年8月・9月 於:岩手県九戸郡野田村・同二戸市福岡・同石切所)
(管理人連絡先:sutekinaomaturi@outlook.com)
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送